かわいい花が咲く、パキポディウム・サキュレンタム
Pachypodium succulentum
見た目は大きな塊根がゴツゴツして、武骨な印象のパキポディウム・サキュレンタム。
でも、その印象とはうらはらに、薄ピンク~ピンク色のとてもかわいい花を咲かせます。
こんなかわいい花が咲くなんて、育ててみたくなりますね~
そして、その花の時期に交配すれば、種をのせることもできるんです!
サキュレンタムの交配にチャレンジ!
パキポディウム・サキュレンタムの交配をするなら、できるだけ午前中にすることがおすすめです。
午後からだと、おしべが湿っていて、花粉が使えなくなることが多いからです。
まずは花粉を取ります
かわいい花が咲いていますが・・・
交配する場合は、花びらを取ります。
おしべやめしべを傷つけないようにして、花の上の方だけ取ります。
根元からむしらないでね。
花の根元の部分は残っています。
竹串が登場です。
竹串の先を使って、残っている花びらの根元部分を、1枚めくりました。
子房のあたりを軽く指で押さえて、おしべから竹串の先端に、花粉を取ります。
竹串の先に花粉が付きました。
これを素早く、他の花のめしべに付けます。
花粉をつける花も準備します
花粉を付ける花の方も、花びらを取り、準備をしておきます。
この場合も、くれぐれもめしべを傷つけないように、花びらの上の方だけ取ります。
準備をしておいた、花粉を付ける花
花びらを取ると、鉛筆の先のようなものが現れます。
それは、6本のおしべの先がひとつにくっいている状態で、その中心にめしべがあります。
子房のあたりを指で軽くつまむと、めしべの周りを囲んでいるおしべがフワッと開いて、めしべから離れるので、作業がしやすくなります。
先ほど竹串で取った花粉を中心のめしべに付けます。
この時に、めしべを折らないように、そっと撫でるような感じで交配します。
種ができると・・・
そして、種ができると子房がふくらんできます。
花を20個交配しても、1個付くぐらいなので、種が載った時は、
本当にうれしいですね~!
種ができなかった花
が~ん・・・
種ができていない。残念・・・
種ができてないと、花全体がポロっと落ちるので、わかりやすいです。
と、こんな株も多いですが、あきらめずにチャレンジ!
サキュレンタムの実生株
そして、種をまくと、こんなかわいいベビーたちがふえるんです!
最初はヒョロっとしたている実生苗も、成長とともに、下部が膨らんでいき、塊根と呼ばれるどっしりとした姿に成長します。
塊根が大きくなるのは、何年もかかりますが、自分で交配して育てるのは、楽しみも何倍にも膨らみます。
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。