鉢の種類・プラ鉢と陶器鉢
みなさんは、多肉植物を、どんな鉢に植えてるでしょうか?
見た目で選んだ鉢・・・?
なんとなく選んだ鉢・・・?
特に鉢には気を使ってない・・・という方もいるかもしれませんね。
ひとくちに、多肉植物といっても、ハオルチア、エケベリア、コーデックスやアガベなど、それぞれが好む湿度や温度などの生育環境や、根の張り方などは違います。
なのに、鉢は同じでいいのでしょうか。
たにっくん工房の多肉植物も、いろんな鉢に植えています。
「なんでかなぁ~?」って思った方はいませんか?
もし、どんな鉢を選ぶのか?ということで、生育に差が出るとしたら・・・
鉢の特性をきちんと把握していきましょう。
プラ鉢(プラスチック鉢)
一般的によく使われているプラ鉢(プラスチックの鉢)も、いろいろ種類があって、よく見るとちょっとずつ違いがあります。
どういうものがあるのか、その特徴を見ていきましょう。
一般的な丸いプラ鉢
一般的な丸いプラ鉢です。
大、小さまざまなサイズがあり、軽くて扱いやすく、水持ちがいい鉢です。
鉢のサイズは○○号(○○寸)という単位で呼ばれます。
1号が直径約3cmです。
3号鉢は、直径約9cm
5号鉢は、直径約15cmになります。
だいたいこういう鉢を使っている方が多いんじゃないでしょうか。
ロング鉢
一般的な鉢は、だいたい、直径と縦の長さが、同じくらいのサイズになっています。
このロング鉢と呼ばれるものは、その名の通り、直径のサイズに比べて、縦のサイズが長めになっています。
根を長く、太く張るガステリアやハオルチアなどの植物に向いています。
根をギューっと押し込んで植えこんでる人はいないでしょうか?
根をまっすぐ素直に植えるということは、植物自体もねじれの無い、素直な姿に育てるということに、つながります。
ロングスリット鉢
スリットとは、鉢の下の方のサイドにある、細いすき間のことです。
もちろん鉢底にも穴は開いていて、そこから水分が抜けるのですが、サイドにもスリットが入ることにより、鉢の中の土にも空気が入りやすく、通気性に優れた鉢になっています。
水はけも良いので、湿害を防ぐ効果も高くなっています。
こちらも根が長いもの、太いものや、特に過湿を嫌う植物に向いています。
丸い鉢と四角い鉢
同じプラ鉢でも、丸い鉢と四角い鉢がありましたね。
実はこの形の違いにも選ぶポイントはあるんです!
丸型は、細かい根を四方に、たくさん伸ばすタイプの、エケベリアなどの多肉植物に向いています。
一方の角型は、鉢の壁面に沿って、真っすぐ根を伸ばすことができるので、太い真っすぐな根を張る多肉植物や、直根性といわれる球根植物などに適しています。
このように、育てている植物の性質に合わせてプラ鉢の形や種類を使いわけることで、劇的に成長が変化することもあります。
植物の根にも注目して、鉢を選ぶという視点も必要です。
陶器鉢
陶器鉢は、目に見えない穴がたくさんあいていて、通気性が良く、釉薬がかかっているものと、かかっていないものでは、かかっていないものの方が、より通気性が高くなります。
真夏など、土の中の温度がかなり熱くなり、蒸し風呂のようになると根が傷んでしまいますが、通気性の良い鉢に植えることで、防ぐ効果があります。
プラ鉢に比べて、やや乾きやすい鉢です。
特に高温を嫌う植物や、水持ちのいい土で育てている方に向いています。
多肉植物の展示会なども、よく行われていますが、植物だけではなく、鉢も見てくださいね。
そういう展示会に出展する場合は、その植物に合わせて、高級な陶器鉢に植えて出展されていて、迫力満点です!
冬に温度が必要な植物の鉢
冬に温度を必要とする植物を植える場合は、黒いプラ鉢(プラスチック鉢)がおすすめです。
太陽の熱を吸収して、鉢の中の温度を上げて、根を温めてくれます。
通気性が無い分、鉢の中の温度を逃がしにくく、温かい状態を保てます。
鉢底の穴
鉢底にあいている、穴の数や大きさによっても、水持ちや水はけ、湿度などの土の状態は変わってきます。
穴があいている部分が大きければ、通気性がよく、乾きやすくなります。
多肉植物の種類によって、鉢を替えることも大切ですが、みなさんが、多肉植物を育てている環境は、それぞれ違います。
「水はけのいい土が好き」、だとか「忙しいから、かなり水やりの回数が少ない」「1年中温度をかけている」、「冬はかなり寒い場所に置いている」、「日当たりが悪い」など、それぞれの環境、好みに照らしあわせて、鉢を選べば、きっと管理も楽になって、植物も元気に育つはずです。
鉢にもちょっと目を向けて、楽しんで育ててくださいね!
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